新築工務店 事例 2
       
       成功事例ではありませんが、いろいろなご苦労を紹介して行きます

        
   
健康住宅 情報発信ショールーム


             福岡市城南区Fホームズ

                 資本金  1,200万円
                 社員数  10名
                 (内訳)  社長・事務3・営業3・工務2・設計1
                 年 商  4億5,000万円
                 主力工事 新築工事(在来・2×4)


        福岡市城南区Fホームズは、今の社屋が裏通りにあって目立ちにくい
        ことと、手狭になったこともあり事務所の移転をした。
        幸いにも、現在の社屋からそんなに遠くない場所に適当な物件が見つか
        った。建物は古いが今の事務所の倍の広さで、家賃はほぼ同額である。
        社長は、念願のショールームを併設することを考えた。
        以前から、お客様にいつでも見てもらえるように住宅設備機器や建材見
        本等を社内に揃えておきたかったので、新しい店舗の一部に展示コーナ
        ーと住宅相談コーナーを作ろうと思った。

        その社長が今年3月上旬、こう私に電話を掛けてきた。
        「移転する事務所にショールームを作ろうと思うのだが、ただ設備機器
        や建材見本を並べるだけでは、すぐに飽きられてしまう。何かいいアイ
        デアはないだろうか」
        Fホームズの社長と私は、数年前に研修旅行で知り合った間柄で、その
        後もたまに電話で近況を知らせ合っていた。
        「社長、健康住宅情報発信ショールームというのはどうでしょうか」と
        私は提案した。

        今、住宅の健康被害が社会問題化している。住宅資材の中で、健康に
        問題があるものは数十種類に及ぶと言う。よく知られているものでは、
        ホルムアルデヒドを含んでいると言われる合板・パーティクルボード・
        断熱材(グラスウール)・フローリング・ビニールクロス、有機りん系
        防蟻材・木材保存剤、キシレン系含有の油性ペイント・樹脂塗料・樹脂
        接着剤、可塑剤含有の木工用接着剤・エマルジョン接着剤等々。
        また、建材・施工材以外での有害物質発生源となる、ワックス・防ダニ
        剤・家具・カーテン・カーペット・開放型燃焼機器等々。
        シャンプーや香水、衣類などを含めると、我々は膨大な量の有害物質に
        囲まれて生活していることになる。
        少なくとも、住宅建築業を営んでいる以上、出来るだけ健康を害するも
        のを排除する姿勢と、無害な資材建材を積極的に取り入れることが必要
        ではないだろうか。
        無害な商品を紹介したり、健康被害について説明するパネルを掲示した
        り、また健康住宅セミナーなどを開催して、健康住宅の情報発信ショー
        ルームという位置付けでショールームを企画したらどうだろうか。

        私の提案にじっと耳を傾けていた社長は、「そういえば今まで健康住宅
        について関心を持ったことはなかったですなあ。確かに施工する側が研
        究しておかないといけないことですね」と言われた。
        その日から、社長と私とは健康住宅・住宅の健康被害について勉強会を
        始めた。書店でいろいろな書籍を買ってきては読み、また無害な建材の
        パンフレットや見本を取り寄せ研究した。
        最初はあまり健康被害に関心のなかった社長も、勉強するうちだんだん
        真剣になり、数週間も経つと「山本さん、絶対に健康住宅情報発信ショ
        ールームを作らないといけませんね」と言われるほど変わってきた。

        今、Fホームズは事務所の改装中である。
        ショールームが出来上がったら、いろいろなメーカーの無害な材料や建
        材、安心な日用品などを多数展示し、また健康住宅について関心を持っ
        ているの医師などを招いて、定期的に講演会・セミナーなども予定して
        いる。
        ただデザインの真新しい建材や設備機器の展示をするショールームでは
        なく、はっきりとした「健康」というコンセプトを持って企画運営してい
        くつもりだ。
        なにもコンセプトがなく、ただ商品を展示しているショールームは多い
        が、来場者が多いのは最初の数ヶ月だけで、あとは閑古鳥が鳴いている。
        Fホームズは、一度来場されたお客様が何度も来場されるように、また
        来場のたびに新しい情報を提供できるよう、社員全員が常に勉強を欠か
        さないように努力していくつもりだという。


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